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鼠径ヘルニアって

鼠径(そけい)ヘルニアとは、いわゆる脱腸の事です。
太ももの付け根の筋膜の間 から、小腸などの臓器が皮膚の下に出てくる病気です。
鼠径ヘルニアは、40歳以上の男性にも多く起こる傾向があり、一生のうちに27%と高い確率で起こります。
女性は出産するのに備えて骨盤が丈夫に作られているため、鼠径ヘルニアにはなりづらいのですが、それでも完全にならないという訳ではなく、一生のうち3%はヘルニアが発生するとされています。
幼児の鼠径ヘルニアの場合は、精巣が陰囊内で異常な状態で下降するときに先天的に発病するものが多いとされています。
まだ体がしっかりと出来ていない胎児のときに発生してしまう場合が多く、そのまま生まれてくるので、新生児に鼠径ヘルニアが置きやすいとされているのです。
ただし、新生児の場合は成人と違って、腹壁の傷が身体の組織が作られる過程で自然と治っていくケースが多いものです。

ヘルニアは何故起こるのか

太ももの付け根には、筋肉の弱くなっていて、隙間が出来ている場所が存在します。
その場所から、腹膜と一緒に腸などが飛び出すことを鼠径ヘルニアというのですが、加齢によって、筋肉や腹膜が弱くなって、自分の内臓の重さに耐えられなくなるのが、大きな原因です。
咳やクシャミをよくする人、便秘気味でよくトイレできばる人、肥満傾向にある人などは
ヘルニアを発症しやすくなので注意が必要です。
鼠径ヘルニアは、腹圧のかかる製造業や立ち仕事をされている方などに発生しやすくなるなど、その人の職業が大きく関係しているといえるようです。
女性の場合は、妊娠・出産で気張ることが当然多くなるので、それが原因でヘルニアが発生するようです。
小児の男の子の場合は、胎児の状態だと睾丸は自分のお腹の方にあり、出生が近づくと次第に腹膜を引っ張りながら陰嚢内に下りてきます。
その後、普通は陰嚢内に睾丸が達すると、腹膜は閉じますが、これが正常に行なわれないと、腹膜は袋状に残り、そこへ腸などの臓器が脱出してヘルニアとなるのです。

ヘルニアの症状はどのようなもの

鼠径ヘルニアは、初めのうちはピンポン玉くらいですが、時間とともに大きくなっいき、拳くらいの大きさになることもあります。
鼠径ヘルニアの症状の特徴は、手で押さえたりすると引っ込んでしまう事です。
ヘルニアが飛び出している時には、軽い痛みや違和感がある場合がありますが、一般的には飛び出すというほかには症状ないので、はじめは自覚症状というのは感じない場合が多いようです。
ヘルニアが進行していくと、腸などの臓器が一緒に飛び出してくるようになるので、不快感や思い痛みを感じるようになります。
ヘルニアは通常、手で軽く押さえて戻してあげると引っ込むのですが、それがたまに戻らなくなってしまうことがあります。
それを嵌頓(かんとん)と呼びます。
嵌頓を起こすと、筋肉で締め付けられている腸に十分な血液が行かなくなり、腸が腐ってしまうという命にもかかわる重篤な状態になってしまいます。
お腹が猛烈に痛くなったり、柔らかかったヘルニアが急に硬くなったりしたときは、嵌頓が起こっていると考えられるので要注意です。

ヘルニアを治す方法は手術だけ

鼠径ヘルニアは、一旦出てしまった内臓は自然と元に戻ることはありません。
若年層においては一時的に元に戻る場合がありますが、完全に治療が出来たと言うわけではないので、何かをきっかけに、またヘルニアが起こってしまうのです。
鼠径ヘルニアは、他のヘルニアと違い保存療法では回復が認められませんので、治療には手術しか方法がないのです。
ヘルニアバンドを使用する方法もありますが、バンドを外せば腸は飛び出してしまうので、これは治療と言うよりも一時的な処置法と考えた方が良いでしょう。
鼠径ヘルニアの手術は、大人の場合なら入院期間が2日から3日と短期間で済むものですし、最近では日帰り手術を行なっている病院も増えています。
小児の手術の場合は、新生児や未熟児では危険なので、麻酔等に耐えることができる体力がつく6ヶ月以降に行なう事が多いようです。
高齢者においては、加齢が原因でヘルニアになっている場合が多く、手術による効果があまり良くないことがあるので、嵌頓を起こしていたりと症状が厳しい場合を除いては手術を薦めていない病院が多いようです。

ヘルニアの治療後の過ごし方

鼠径ヘルニアの手術後、すぐには重たいものを持ったり、運動したりするなど、お腹に力がかかるような動作はしないようにしましょう。
普通に生活することや、座って行なう仕事は退院後すぐにでも行なう事ができます。
ただし、すぐにフルタイムで仕事をするのはお勧めできません。
ヘル二アの手術後4週間を過ぎれば傷口も元通りになって、普段の生活を送ることができるようになので、それまでは無理をしないようにしましょう。
食事の制限は特にありませんが、急に食べるのはよくないので、徐々に摂取量を増やしていくようにしましょう。
入浴については、手術後1週間はシャワーで我慢しましょう。
鼠径ヘルニアは、再発の可能性のあるものですので、手術をして治したとしても、腹圧のかかるような生活を送っていけば、そのうちにまた脱腸してしまうので注意が必要です。
後天性のヘルニアは、筋膜や筋肉が衰えたり、耐え切れないほどの腹圧がかかったりした時に発症するものなので、適度の運動をして腹筋をつけて、圧力に耐え得る体を作ることも大切になります。

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